本記事では人事や組織のあり方にお悩みの企業向けに、データドリブン人事の概要、進め方のステップについて解説いたします。貴社の人事データ活用の課題や改善点をアドバイスしてくれる「人事データ活用チェックシート」もありますので、そちらもご活用ください。データドリブン人事とは概要データドリブン人事とは、人事データや数値に基づいて人事や組織の意思決定を行うことです。行うメリットデータドリブン人事を行うことには様々なメリットがあります。メリット内容客観的な意思決定が可能勘や経験に頼らず、データに基づいて採用・配置・評価などを判断できる採用精度の向上過去データの分析により、活躍人材の要件を明確化しミスマッチを減らせる人材配置の最適化スキル・成果・適性データを活用し、最適な部署・役割に配置できる離職率の低下離職傾向を早期に把握し、適切なフォローや施策を打てる人事施策の効果検証研修や制度の効果を数値で測定し、改善につなげられる組織パフォーマンス向上人材データの活用により、組織全体の生産性・成果を高められる経営戦略との連動人事データを経営指標と結びつけ、戦略的な人材投資が可能になる注目される背景データドリブン人事が昨今の日本で注目されるようになった背景はいくつかあります。人的資本経営の浸透により、人事データを活用した人材価値や企業価値の向上が加速しているテレワークの浸透によりデータで人事や組織を把握する必要性が生じた人事データを活用できる様々なツールが登場したピープルアナリティクスとの違いピープルアナリティクスは人事施策や組織戦略のために人事データを活用する取り組みです。データドリブン人事と意味はほとんど同じですが、言葉の使われる文脈がやや異なります。観点ピープルアナリティクスデータ・ドリブン人事主に使われる文脈分析・手法・専門領域の話方針・変革・経営の話話題になりやすい場面分析プロジェクトの説明・研究・事例紹介・ツールや手法の議論人事改革の全体像・経営戦略との連動・人事のあり方の議論言葉のニュアンス技術的・専門的概念的・思想的担当レイヤー人事担当者、データサイエンティストCHRO、人事部長※ピープルアナリティクスについてはピープルアナリティクスの解説記事をご覧ください。戦略人事との違い戦略人事とは、経営戦略・事業戦略と紐付けた人事のあり方です。従来の人事が管理・オペレーション業務などの「守り」中心であったのに対し、人事が経営や事業と連携して価値を創出する「攻め」の要素が強いことが特徴です。戦略人事もデータドリブン人事も人事のあり方を表す思想ですが、視点やアプローチ方法がやや異なります。観点戦略人事データドリブン人事視点経営・事業戦略データ・事実判断根拠戦略仮説、経営判断、経験データ、分析結果、指標成果物人材戦略、要員計画、制度設計ダッシュボード、分析結果、示唆担当レイヤー経営層、CHRO、人事責任者人事企画、分析担当、現場マネジャー※戦略人事については戦略人事の解説記事をご覧ください。データドリブン人事を推進するステップ目的の整理データドリブン人事がカバーする範囲は多岐に渡るため、「データドリブン人事をやりたい」だけでは推進が困難です。「社員のエンゲージメントを向上させたい」「社員の離職率を可視化したい」など、具体的に何を実現したいかを整理しましょう。人事組織の整理データドリブン人事を推進しようとして失敗する原因の多くは、人事のリソース不足です。人事は従来の人事労務・オペレーション業務だけでも忙しいため、データドリブン人事に割けるリソースが無いからです。よって、データドリブン人事を実践するときは人事組織や人員を整理しましょう。戦略人事の3ピラーモデルを参考に、「事業部とのコミュニケーション担当」「企画・施策の設計担当」「オペレーション担当」などと役割を分担します。※3ピラーモデルについては戦略人事の解説記事をご覧ください。特に重要なのはHRBPなどのデータドリブン人事を推進する責任者です。従来の人事はバックオフィスやオペレーションを担当していた人が多く、人事データの活用やシステムに長けた人が少ないからです。オペレーションが得意な人をHRBPにアサインしても育つのに時間がかかりますし、そもそもHRBPに向いておらず十分に機能しないこともあります。こういうときはHRBPを任せられる人材を新規採用するか、事業部からHRBPを抜擢すると良いでしょう。両者メリット、デメリットがあるので、自社の採用や組織の状況を踏まえて判断しましょう。※HRBPについてはHRBPの解説記事をご覧ください。人事マスタの構築データドリブン人事を推進するためには人事データの整備が不可欠ですが、人事データには様々なものが存在し、それらは別々のシステムに分散していることがほとんどです。人事データデータを管理するシステム社員情報タレントマネジメントシステム勤怠情報勤怠管理システム給与情報人事労務システムエンゲージメントスコアサーベイツールetc.そこで、人事データを集約した人事マスタを構築することが重要です。人事マスタが存在しない場合、各システムから人事データをダウンロードするデータを1つに突合するデータを分析すると分析までに時間がかかるため、データドリブン人事の本来の目的である「組織の課題を分析して改善する」よりも「データの集計・分析」に時間がかかってしまいます。※人事マスタについては人事マスタの解説記事をご覧ください。Human & Human前述の通り、データドリブン人事が機能しない大きな原因は人事のリソース不足です。元々存在していたオペレーション業務でも人手や時間が不足しているため、データドリブン人事などの新しい業務に手が回らないためです。人事のオペレーション業務の中でも大きな時間を割くのが人事データの集計・管理(Excelの整形など)ですが、そういった課題を解決するのが、Human & Humanというクラウドワークスで開発している人事特化型BIツールです。Human & Humanの特徴は以下の通りです。設計コスト人事でよく使う色々なデータベースや計算式がデフォルトで用意されている。データの前処理コスト他の多くの人事システムとAPI連携している他、データクレンジングのサポートも用意。権限管理部署・職種・役職に合わせて各データの閲覧・編集権限を管理できる。学習コスト1クリックでデータのかけあわせができるので、データ分析に詳しくない人事でも簡単に操作可能相関分析散布図やヒートマップを使って簡単に分析できる。多くの企業・人事で時間をかけている人事データの整形・集計などの業務を大幅に削減し、余ったリソースを戦略人事などに振り分けることができます。Human & Humanについて詳しく知りたい方は、機能や導入事例をご覧いただくか、以下よりお問い合わせお願いいたします。おまけ:人事データ活用チェックシート弊社で定義した「人事データの活用の理想像」に沿って、企業が人事データをどれぐらい活用できているかを診断できます。弊社で「人事データの活用の理想像」を6カテゴリに分類しました。シートでは1カテゴリごとに5問、合計30個のチェック項目を用意しています。全項目に回答すると、カテゴリごとに現在の人事データ活用の課題や改善点をアドバイスしてくれます。おまけ:戦略人事実践チェックシート戦略人事と一口に言ってもその領域が多岐に渡るため、「戦略人事とは何をすれば良いか分からない」という企業が増えています。また、「戦略人事」を客観的に測る尺度が存在しないため、「自社の戦略人事がどれぐらいのレベルか分からない」ということもあります。このチェックシートは、弊社で定義した「戦略人事の理想像」に沿って、企業が戦略人事をどれぐらい実践できているかを診断できます。