本記事では人事データの分析を行う企業向けに、Excelでの分析の課題、おすすめの分析ツールについて解説いたします。また、記事の最後では人事データ分析ツールHuman & Humanについてもご紹介しています。詳しく知りたい方は以下をご覧ください。機能導入事例資料請求サービス説明・デモ依頼Excelで人事データ分析を行う理由最近では様々な人事・HRツールが登場していますが、人事データ分析は未だにExcelで行っている企業が多いかと思います。その理由は以下の通りです。データの前処理が必要一般的に、人事データは複数のシステムに分散して管理されています。(例)人事データシステム離職率タレントマネジメントシステム労働時間勤怠管理システム給与情報人事労務システムエンゲージメントスコアサーベイツールetc.このままでは、複数のデータを組みあわせて分析することができません。例えば、離職率がタレントマネジメントシステム、労働時間が勤怠管理システムと別々に管理されていると、離職率と労働時間の相関を調べることはどちらのシステムでもできません。(こうした人事データの分散については、別の解説記事をご覧ください)複数のデータを組みあわせて分析するためには、各人事システムからデータをダウンロードするExcelで各データを突合するExcel上で集計やグラフ化を行うという工程を踏むことが多くなります(この1・2の作業を「前処理」などと呼びます)。この前処理によく使われるのがExcelです。データの集計やグラフ化がしやすい最近ではAPIなどでデータを連携できるシステム同士も増えていますが、それでも十分な分析ができるとは限りません。多くの人事システムは分析のために開発されたものではないので、分析機能に制約が多いためです。例えば、APIなどを使ってタレントマネジメントシステムに人事データを集約している企業もいらっしゃいますが、某社のシステムでは現時点での社員や組織のデータのみ集計可能であり、特定時点(2025年1月時点など)に遡ってデータを見る特定時点(3年前など)から現時点までの時系列でデータの変化を見るといった集計ができません。また、サーベイを実施して社員の属性(部署や役職など)ごとにエンゲージメントの傾向を見ることはできますが、他の指標(離職率など)との相関分析、クラスター分析、回帰分析などの高度な分析はできません。一方、Excelであればピボット、フィルタ、条件付き、グラフなどを使って自由に分析ができるので、システム上で十分な分析ができない場合は、データをダウンロードしてExcelで分析することになります。導入ハードルが低いExcelはOffice導入済みの企業であれば利用できるので、多くの企業で導入コストを増やすことなく利用できます。Excelで人事データ分析を行うときの課題一方、Excelで分析を行うことの弊害もいくつかあります。手作業に時間がかかるExcelでの分析では、データの前処理や集計を全て手作業で行う必要があります。例えば、複数のデータを組みあわせて分析するためには、各人事システムからデータをダウンロードするExcelで各データを突合するExcel上で集計やグラフ化を行うという工程を踏みますが、ダウンロードするデータ数や突合するデータ数、作成するグラフ数が増えるほど手作業は増え、時間がかかります。また、Excelは数万〜数十万などの大量のデータの処理には向かないため、データ数が増えるほど集計やフィルタ、グラフ化に時間がかかります。プライバシー保護が弱い人事データには多くの個人情報が含まれており、不特定多数の社員がそれらにアクセスできることは個人情報保護や情報漏えいの観点で問題があります(社員の姓名・連絡先・家族情報・マイナンバーなど)。こうした情報を適切に管理するためには、「部署や役職に応じてアクセス権限を変更する」などの権限管理が必要ですが、Excelだとファイルやシート単位でアクセス権限を調整するため、それができません。具体的には機密情報が含まれる列を1つずつマスキング設定してゆくことになりますが、これは取り扱うデータやファイルが増えるほど手間がかかりますし、設定ミスなどのヒューマンエラーも発生しやすくなります。人事データのプライバシー保護については別の解説記事をご覧ください。Excel管理の属人化が進むこうしたExcelの手作業を減らすためにはマクロや関数を組んで自動化する必要がありますが、こうした自動化を推し進めてゆくと、「Excelに詳しい人以外はメンテナンスができない」「他の人事担当者は触り方が分からない」といった事態が発生します。人事の多くの時間がExcelの管理に割かれてしまい、組織の活性化やパフォーマンス向上などの本来時間を割くべき業務に時間を割けなくなってしまいます。上記の理由から、Excelでの分析を脱却し、なるべく早めに分析ツールを導入することをおすすめします。分析ツールの違いBIツールとタレントマネジメントシステムの違い人事データの分析ツールとして有名なのはBIツールとタレントマネジメントシステムですが、両者には以下のような違いがあります。メリットデメリットBIツール色々な分析に対応できる人事業務を行うことができないタレントマネジメントシステム1つのツール上で分析から人事業務まで完結できる分析機能に制約が多いそれぞれメリット、デメリットがありますが、分析をメインで行いたい場合はBIツールをおすすめします。※BIツール、タレントマネジメントシステムの解説記事もご覧ください。BIツールの比較汎用型と人事特化型BIツールには色々な種類がありますが、人事データを分析する上では「汎用型」「人事特化型」の違いが重要です。汎用型とは人事データ以外(営業、マーケティングなど)の分析用途にも使えるBIツールであり、人事特化型とは人事データの分析に特化したBIツールです。汎用型と人事特化型の違いを以下にまとめました。汎用型人事特化型設計コスト大小データの前処理コスト大小学習コスト大小柔軟な権限管理難易様々なコストが小さく済むことから、ハイパフォーマー分析を行うためには人事特化型のBIツールを使うことをおすすめします。※汎用型・人事特化型について詳しく知りたい方は、人事データ分析におすすめのBIツールをご覧ください。Human & Humanここからはクラウドワークスで開発している人事特化型BIツールのHuman & Humanをご紹介させていただきます。人事でよく使う色々なデータベースや計算式がデフォルトで用意されているため、設計コストやデータのコストを小さく抑えることができます。また、他の多くの人事システムとAPI連携している他、データクレンジングのサポートもしてくれるため、データ分析の8割とも言われる前処理コストを大きく削減できます。1クリックで色々な軸でデータを分析でき、複数軸のかけあわせもできます。(例)部署別×男女別の離職率散布図やヒートマップを使って複数の人事データの相関を調べることもできます。(例)残業時間と離職率の相関また、取り込んだ人事データを元に、人的資本開示の項目を自動集計してくれます。Human & Humanについて詳しく知りたい方は、機能や導入事例をご覧いただくか、以下よりお問い合わせお願いいたします。おまけ:人事データ活用チェックシート企業が人事データをどれぐらい活用できているかを診断できます。弊社で「人事データの活用の理想像」を6カテゴリに分類しました。シートでは1カテゴリごとに5問、合計30個のチェック項目を用意しています。全項目に回答すると、カテゴリごとに現在の人事データ活用の課題や改善点をアドバイスしてくれます。おすすめの記事人事データ分析について知りたい方は、タグ:人事データ分析のポイントをご覧ください。人事に関するシステムやツールについて知りたい方は、タグ:人事システム・ツールをご覧ください。